全国公益法人協会◆公益法人トピックス

「2.5次元」を世界へ──日本2.5次元ミュージカル協会設立
 2014年3月、一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会が設立された。
 この「2.5次元ミュージカル」という新奇な言葉は、ゲーム・アニメ・マンガ(=2次元)を原作・原案にとって、俳優(=3次元)が演じるミュージカル作品を指す。法人は、この2.5次元ミュージカルの海外展開を後押しすることを目的としている。  これまでにもマンガ作品がドラマ化されるようなことはあったが、多くは生身の俳優がマンガキャラクターを演じても自然に見えるような演出がされていた。しかし、「2.5次元」の世界は、俳優がむしろマンガのキャラクターに合わせて派手な衣装を着、髪型をするのが大きな特徴だ。現在、この独特な様式美が認知され、徐々に海外でもファンを増やしている。
 元々、「2.5次元」はネットユーザーのスラング(俗語)として使用されていた。今回の法人設立は、消費者の新しい感性にエンターテイメント業界が対応していこうという試みだ。こういった時代の潮流に素早く柔軟に対応することが出来る法人形態として、一般法人を選択するというケースは注目すべきで、今後どういった形で発展していくか楽しみだ。

紙書籍の活路は装丁の美しさにあり―造本装幀コンクール今年も開催
 (一財)デジタルコンテンツ協会の昨年の調査によると、2012年の電子書籍の売上が前年比228.6%増だそうだ。また、近年においては、新聞社や大手出版社が積極的に電子化を推し進めており、紙から電子への流れは今後止まらないだろう。
 では、紙書籍の役割はこれで終わったのだろうか。確かに「情報を届ける」という機能の多くは譲ったかもしれない。しかし、紙書籍には歴史に洗練された様式美がある―そんなことを思い起こさせるイベントが「造本装幀コンクール」だ。
 この催しは(一社)日本書籍出版協会(一社)日本印刷産業連合会が主催している。昨年、日本印刷産業連合会会長賞を受賞した詩集『トットリッチ』は、活版印刷技術誕生の地・ドイツで1963年より開催される「世界で最も美しい本コンクール」にて、栄誉賞を受賞した。今年の受賞作は、7月2日(水)から4日間開催される東京国際ブックフェアで公開・展示され、今年も世界の装幀関連のイベントへ出品される予定だ。

静岡信金協会、高齢者の孤立を防ぐ町づくりへ
 一般社団法人静岡県信用金庫協会は、静岡県の市町が推進する「高齢者見守りネットワーク事業」に積極的に協力している。支店職員が集金等の営業活動で地域を廻る際に、ポストに郵便物等が溜まったままであったり、洗濯物が出しっ放しになっている等、地域住民の異変を感じた際には声掛けをし、場合によっては、地域包括支援センターや市に相談する等、支援を要請する。
 販売や宅配事業等をしている法人も積極的にこの活動に参加しており、地域での見守りネットワークの構築が高齢者の孤独・孤立や悪徳業者からの被害の予防につながっている。同協会は、1月28日の藤枝市との覚書を皮切りに、2月18日には掛川市、19日には焼津市とも締結し、協定を結んだ。
 今後、こういった活動が全国に広がることを期待したい。

グーグル、公益法人向けサービスを開始
 7月10日、検索サイト最大手・グーグルは、非営利団体向けプログラム「Google for Nonprofits」の提供を日本でも開始した。このプログラムに登録すると様々なサービスが受けられる。
 例えば、YouTubeでは団体の特設ページを作り自法人の活動を対外的にアピール出来る。また、AdWordsではユーザーの検索するキーワードに応じて広告を表示することが可能になる。そして最も注目すべきは、Google Apps for Businessで独自ドメインを取得でき、セキュリティ管理も、共有設定も、組織全体で一括管理が可能だ。
 なお、本サービスの提供が受けられる法人は、公益法人、特定非営利活動法人、社会福祉法人となっており、残念ながら非営利型を含めて一般法人は適用外となっている。
 Google Apps for Businessは、通常1ユーザーあたり月額600円で提供されている。10人規模の法人がこのサービスを利用すると年間72,000円もかかるがこれがすべて無償になる。せっかくのこの機会を逃がす手はないだろう。
 <Google for Nonprofitsの申込先> http://www.google.co.jp/nonprofits/

ロシアの格闘技サンボ、千葉県にて世界選手権開催!
 5月16日、一般社団法人日本サンボ連盟は、2014年11月に世界サンボ選手権大会を千葉県成田市で開催することを発表し、大会のプロモーションと運営準備のため、「2014年世界サンボ選手権大会実行委員会」を設立した。
 サンボとは、1930年代、ソビエト連邦の軍隊と警官の訓練を目的として考案された格闘技である。各国の異なる格闘技、ウズベキスタンの「クラッシュ」、グルジアの「チダオバ」、日本の「柔術」等がベースになって形成された。
 今年のサンボ世界選手権大会の会期は11月21日〜23日の3日間であり、世界70カ国から約600名の選手が成田市を訪れる予定。会場は千葉県成田市の中台運動公園体育館とされている。興味のある方は下記URLをチェックしていただきたい。
<本件に関する問合わせ先>
2014年世界サンボ選手権大会 実行委員会
公式HP:http://www.japan-sambo.com/narita2014/
電話:03-5298-1755(日本サンボ連盟内)
Eメールアドレス:info@japan-sambo.com

細川元首相ら脱原発を訴え、一般社団法人を設立
 5月7日、細川護熙元首相と小泉純一郎元首相が「脱原発」を訴えて一般社団法人自然エネルギー推進会議を発足させた。代表理事には細川元首相が就任し、発起人には細川、小泉両氏の他、赤川次郎氏や梅原猛氏、香山リカ氏等、計12名が名を連ねた。
 「原発から自然エネルギーに転換することによって今までとは質の違う豊かな国づくり」を目指すとのことである。電気代の高騰により、原発頼みの従来のエネルギー政策から自然エネルギーに期待する人の声も大きい。同法人への寄附は現在16万4千円集まっている(5月19日時点)。
 しかし、一部報道によれば、同代表の細川元首相は4月に東京・品川駅で転倒し歯を折るなどの大怪我を負い一時意識不明となった、とのことであり今後の活動に早くも不安を残す。同法人の関係者によれば「今後は仕事をペースダウンして活動を継続していく」とのことだ。

非営利法人への支援施策も検索対象に!
 中小企業庁が運営する事業者支援特設サイト「ミラサポ」は6月30日より、中小企業者や小規模事業者向けだけではなく、国や自治体等によるNPO法人向けの支援施策も検索対象となった。これによりNPO法人が何らかの支援を受けたい場合、全国の自治体等による支援施策の検索が容易になった他、他の支援施策との比較も可能となる。
 「ミラサポ」は本誌でも昨年採り上げたが(本誌2013年8月15日号巻頭言参照)、中小企業・小規模事業者が抱える経営課題を解決するためのポータルサイトである。このサイトを通じて、設立登記などの起業に向けての法律上の手続や税理士等の専門家の紹介等、情報提供をしている。
 中小企業庁の同サイトの運用担当者によれば「今のところ、公益法人、一般法人向けの支援施策を検索対象とする機能を設ける予定はない」とのことだが、自治体によってはNPO法人に限らず、公益法人、一般法人でも支援の対象としている。今後の検索機能の拡充を期待するとともに、支援を受けたい法人の方は是非こちらのサイトを参考にしてほしい)。
<中小企業庁:ミラサポ>URL:https://www.mirasapo.jp/

現代の秘境!? ローカル・バスをネットで検索!
 テレビ東京系列で現在放映中の番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が高視聴率だ。
 俳優・太川陽介とマンガ家・蛭子能収が、地元の人しか知りえないローカル・バスを必死で調べ、乗り継ぎ、目的地まで到着する内容が目新しく、こんなバス路線があったのか、意外に便利なんじゃないかと、いつも感心してしまう。ネットでの電車の経路検索は今や当たり前だが、バス路線も検索出来れば、もっと色々な場所へ行けるのに……。
 そんな矢先、今月から、一般財団法人旭川産業創造プラザの支援の下に開発された旭川市内のバス路線の運行状況などが検索できるサービス「ばすのりコンシェル(旭川版)」が始まった。スマホで、出発・到着時刻や運賃のほか、乗り継ぎを含めた目的地までの経路を検索することができる。旭川産業創造プラザは、今後、このシステムを全国に展開していきたい考えだ。
 これはかなり便利だ。普及すれば、もっと手軽に「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が出来るようになるかもしれない。
<ばすのりコンシェル(旭川版)> http://www.busnori.jp/

日本能楽会、一般社団法人への移行を記念して東京公演を開催
 一般社団法人への移行を記念して日本能楽会は9月24日、東京都渋谷区観世能楽堂にて、第14回日本能楽会東京公演を開催する。能楽会は65年に社団法人の認可を受け、2012年に一般社団法人に移行した。開演は14時からで、3時間を予定しており、人間国宝のシテ方喜多流・友枝昭世をはじめ、狂言方和泉流の野村万作とその長男の萬斎は「舟渡聟」を、能は観世流二十六世宗家・観世清河寿が「杜若」を舞う。これ以外にも能楽界をけん引する能楽師が多数出演する。興味のある方は是非この機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
<日時会場>
・平成26年9月24日(水)14時〜17時
・観世能楽堂 東京都渋谷区松涛1丁目16番4号
<チケットのお求め・問合わせ先>
・観世能楽堂 TEL:03-3469-5241
・観世ネット http://www.kanze.net/(ネットで予約、コンビニ発券)

てんかんを知ろう、「てんかん月間」2014がスタート
 今年も公益社団法人日本てんかん協会よる「てんかん月間」が、今月より実施されている。「てんかん月間」は、昨年より日本てんかん学会との連携の下で企画されたものだ。
 今年は、子ども向けウェブサイト「NAMI KIDS」が公開され、アニメーションやクイズ、電子書籍など、てんかんについて分かり易いコンテンツが用意されている。また、10月19日(日)には、当事者やその家族の体験談を通じ、てんかんの啓発・理解促進を図るイベントが新宿駅西口で開催される。
 てんかんについての差別や無理解は未だに存在する。そのため、当事者による草の根の周知運動が積極的に行われている。
<お問合せ>
公益社団法人 日本てんかん協会
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-43-11 福祉財団ビル7F
TEL:03-3202-5661(平日9:15〜17:30) FAX:03-3202-7235
ウェブサイト「NAMI KIDS」https://e-nami.or.jp/namikids/

7年ぶり、国家公務員給与引上げ!
 先月7日、政府は給与関係閣僚会議で今年度の国家公務員の給与について、月給平均0.27%、ボーナス(期末・勤勉手当)0.15カ月分の引上げの完全実施を決定した。この決定は人事院勧告を受けたもので、引上げは7年ぶりとなる。
 景気低迷の影響から国家公務員の給与は平成19年度より、据置きまたは引下げが続いていたが、民間企業の給与水準が持ち直しており、引上げが必要と判断したようだ。
 行政委託型公益法人の給与は国家公務員の給与水準と連動しているケースもあるため、今回の引上げにより幾分かの待遇改善が期待できるのではないだろうか。

一般社団・財団法人の本格調査はこれから?
 今年8月に内閣府は資料『平成25年 公益法人に関する概況』を公開したが、このなかで「公益目的財産額の確定を済ませた移行法人数」は「約9,000の移行法人のうち約3,000法人」と記されている。この割合について、内閣府へ照会したところ、次のような回答を得た。「約3,000法人というデータは、『公益目的財産額の確定を済ませた』だけではなく、『年間の公益目的支出額』及び『公益目的支出計画の完了予定時期』についても確定していなければ、1としてカウントしていないため、このように少ない数字になっている」。現在では、まだ正確な統計はとっていないが、ほとんどの移行法人がこの確定を済ましているようだ。
 また担当者は、今回の資料について公益法人の統計作業を優先的に進めたため、一般法人のデータはまだまだ整備が不十分で、詳細な数字がとれていないと明かす。新制度において、一般法人を行政がどう取り扱うのかはまだ不明瞭なところが残るが、こういったデータにもその姿勢が表れているといえるのではないだろうか。

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