【特集】立入検査官はココを視る!!〜立入検査官は『認定基準充足状況等』のココを視る!!──事前準備から最近の指導事項まで──
2018年07月11日
居関剛一
(いせき・こういち 公認会計士・税理士)
(いせき・こういち 公認会計士・税理士)
- CATEGORY
- 法人運営・行政庁監督・立入検査
- 対 象
- 公益法人
目 次
- はじめに
- Ⅰ 立入検査の概要
- 1 事前通知等
- 2 立ち会うべき法人の役職員
- 3 検査官
- 4 検査日数
- 5 検査日のスケジュール(目安)
- Ⅱ 事前準備
- 1 法定備置書類の確認
- 2 その他通常準備するべき書類
- 3 ホームページの見直し
- Ⅲ 検査項目と認定基準充足状況
- 1 検査項目
- 2 認定基準充足状況の検査
- Ⅳ 具体的な指導事項
- 1 従前からの指導事項
- 2 最近多い指導事項
- 3 指導事項として多くはないが、法人として準備しておきたい事項
- おわりに
はじめに
特例民法法人から公益法人への移行認定が済んだばかりの頃、多くの公益法人実務担当者は「次は立入検査だ…」と、立入検査についてかなり心配していたように見受けられた。しかし、移行認定の処分件数が最も多かった平成23年度から既に6年が経過した現在、移行認定が早かった法人へは既に2巡目の立入検査が行われており、公益法人実務担当者も立入検査を2回も経験すれば、若干慣れてくるのではないだろうか。
かく言う筆者も、立入検査に公益法人の顧問会計士として立ち会い、または就任している監事という公益法人当事者としても検査を受け、延べ10回近く実際に経験してきた。
そこで本稿では、筆者自身の経験や、知り合いの公認会計士などから聞いた情報な
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