【宵越しのゼイはもたねえ。】シーン31 「ミレニアム」な遺産相続問題

上松公雄
(税理士・ニューカルチャー研究室)

ダークでハードボイルドな作品世界

 高校時代からの友人に「面白かったよ」との感想を聞いていた作品『ドラゴン・タトゥーの女』(原題:The Girl withthe Dragon Tattoo 、2011年、監督:デヴィッド・フィンチャー)をようやくと鑑賞する機会に恵まれました。
 月刊誌「ミレニアム」の記者、ミカエル・ブルムクヴィスト(演:ダニエル・クレイグ)は、スウェーデンの巨大財閥グループの元会長ヘンリック・ヴァンゲルから40年前に孫娘が突如として消息を絶った事件に係る真相究明の依頼を受け、天才ハッカーであるリスベット・サランデル(演:ルーニー・マーラ)を助手として調査に乗り出します。
 根底に重たい問題が沈殿し、グロな場面もあり、全体的にダークな色味ながら、ミカエル
                           

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