【会計バカ一代】其之二十 「超過収益力」はメイドカフェで説明できる!!

古市雄一朗
(大原大学院大学准教授)

見えない資産「のれん」

 会計用語の1つに「のれん」と言うものがある。企業を買収する場合に買収先の企業の資産価値を超える金額を支払うと計上される項目だ。会計的にその考え方を示すと以下のとおりとなる。
 資産である現金が右側に記録され、取得に要した200の現金が減少し企業の買収に伴い獲得した諸資産が資産の増加として左側に記録されている。このままでは、金額が左右で一致しないために差額である50が左側にのれんとして計上される。のれんは資産としての性質を有しており、一定の期間で固定資産の減価償却のように毎期一定額が費用化される。のれんは取得した資産と購入に要した支出額の差額であるために実際に目に見えるような実体がある訳ではなく、売却等により換金もできない。そのため資産というイメージが湧
                           

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