【特集】今、なぜ「社会的インパクト評価」なのか その背景と歴史

小林立明
(こばやし・たつあき 学習院大学准教授)
昨今、非営利法人の行う事業の社会的な価値を一般の方などにも分かりやすく「見える化」することのニーズが高まっている。なぜ今、「社会的インパクト評価」が注目されているのか、その背景に迫る――。

「社会的インパクト評価」への関心の高まり

 近年、「社会的インパクト評価」という言葉が一般化してきた。試みに、グーグルで「社会的インパクト評価」という用語を検索してみると、0.33秒で1,460万件の記事がヒットした。他の評価関連用語と比較してみると、例えば「セオリー評価」で690万件、「PDCAサイクル」で533万件、「住民参加型評価」で2,290万件、「政策評価」で4,720万件の記事がそれぞれヒットしている(2019年7月18日時点)。セ
                           

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