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できるもんなら捕まえてみな!!

　角川書店のメディアミックス（「読んでから見るか、見てから読むか」）にはまった世代ゆえに、本連載においても、過去に『汚れた英雄』『大誘拐』『小説吉田学校』を採り上げておりますし、また、少なからず嗜好に影響を受けた作品もあります（注）。
　横溝正史、森村誠一に続く、第三の男としてフェアが組まれた高木彬光『白昼の死角』のドラマ、原作の鑑賞、読書を通じて、詐欺については、深い興味と関心を抱いて、今日に至っています。一時期は、実際にあった詐欺事件やその手口を調べて、防犯対策を練っていましたが、最近ではもっぱらフィクション作品の渉猟に勤しんでいます。
　以上のような訳で、詐欺物の渉猟活動は本連載とは関係のない、三つ子の魂百までのような動機によるもので