Q.契約継続を争う場合に供託された賃貸借料の税務上の取扱い

上松公雄
(税理士)

 Q.契約継続を争う場合に供託された賃貸借料の税務上の取扱い  当財団は、収益事業として不動産賃貸業を行っていますが、テナントとの間で、契約の解除を巡って争いが生じておりまして、家賃収入に関する税務上の取扱いについてご教示ください。
 当期中に契約満了を迎えるテナントがあり、当財団としては、昨今の状況を鑑みて賃貸料の引上げを打診しました。先方からは、引上げそのものには応ずると回答があったものの、値上げの幅については圧縮してほしいとの要求がありました。
 当初は穏当に交渉していましたが、双方の差が縮まらず、交渉の回数が増えるに従って険悪な関係となり、そのまま契約満了となってしまいました。
 当財団としては、当然、立退きを求めましたが、テナント側では、単に賃料について
                           

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