【会計バカ一代】其之四十四 明朗が持つ意味は?!

古市雄一朗
(大原大学院大学教授)

世に蔓延る「会計」の文字!!

 本連載においては、これまで会計が果たす役割や、財務諸表を作成する意義についてたびたび言及してきた。会計とは、もともとお金の計算であるわけだが、今日的には情報の利用者が種々の意思決定や判断(投資を行う、お金を貸す、寄付を行う等)を行うために有用な情報を提供するという機能が重視されている。
 「良い会計とは何か?」と聞かれれば、「意思決定に有用な情報が提供できる会計」と多くの会計学者は答えるだろう。
 上記の議論は、貸借対照表や損益計算書といった財務諸表を通して提供される情報についての議論をしているが、広く世の中に目を向けると会計という言葉は、もっといろいろな意味で使われている。
 身近なところでいえば、お店でものを買った時にお金を払う事
                           

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