「行政庁の監督」の基礎

中村友理香
(なかむら・ゆりか 公認会計士・税理士)

Ⅰ はじめに

 監督とは、公益認定・移行認可の登記完了後、行政庁及び法律で行政庁の権限を委任等された合議制の機関が、公益法人の事業の適正な運営を確保するためや、移行法人の公益目的支出計画の履行を確保するために、必要な限度において行われるものである。
 本稿では公益法人及び移行法人に対する行政庁等の監督がどのように行われているのかについて解説を行う。移行法人ではない一般法人は本稿の対象外となるためご了承いただきたい。
 毎年、「公益法人の概況及び公益認定等委員会の活動報告」が内閣府より公表されている。この報告書において次ページ(表1)の比較表が示されており、概要の理解に役立つため、ここに紹介する。

Ⅱ 公益法人の監督
                           

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