監査の視点はマクロ的でありミクロ的でもある。さらに言えば…
2020年07月29日
本連載では、公益法人・一般法人(以下「法人」という。)に対する監査の視点を筆者の経験を交えながら、できる限り平易かつ興味をもっていただけるようにご紹介して参ります。
さて、「法人」における監査には主に監事による「監査」や外部の公認会計士による「会計監査」がありますが、特に明示しない限りどちらの監査にも通じる内容と考えていただければと思います。おいおい具体的な事例について実際にあったエピソードを交えながら深掘りいたしますが、今回は「法人」の採用する会計基準の発展に従ってどのように監査の視点が拡大してきたのかについて大局的につかんでいただければと思います。
さて、「法人」における監査には主に監事による「監査」や外部の公認会計士による「会計監査」がありますが、特に明示しない限りどちらの監査にも通じる内容と考えていただければと思います。おいおい具体的な事例について実際にあったエピソードを交えながら深掘りいたしますが、今回は「法人」の採用する会計基準の発展に従ってどのように監査の視点が拡大してきたのかについて大局的につかんでいただければと思います。
1 現金預金の収支という視点
歴史的に最初期の「法人」の会計は、現金預金の収入と支出、すなわち収支のとおりに記録をするものでした。そのこの記事は有料会員限定です。