米国非営利組織の寄付及び補助金等の会計の実態― ASU2018-08 の影響に着目して
2020年10月14日
金子良太
(かねこ・りょうた 國學院大學教授)
(かねこ・りょうた 國學院大學教授)
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- 時事解説・米国会計基準
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目 次
はじめに
本稿は、米国財務会計基準審議会(以下「FASB」という。)の会計基準や指針の改定を受けた非営利組織会計の変化を考察することを目的としている。基準だけではなく、実際の財務報告の変化を考察することで、改正の意義や日本への示唆がより明確になるものと考える。最初に、本稿で検討の対象とするAccountingStandards Update(以下「ASU」という。)2018-08の概要とその趣旨を述べる。そして、最新の財務諸表において、各組織で実際にどのような開示が行われているかを示す。最後に、課題と日本への示唆について述べる。
2018年8 月にFASBが公表したASU2018-08 「受領及び提供された寄付に関する適用範囲及び
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